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牛乳における放射性物質検査計画について

昨年の震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、放射性物質による自然環境汚染という重大な問題が起き、食品の放射性物質に関する安全性について消費者の関心が非常に高くなっております。

また、昨年末に厚生労働省の審議会により、本年4月より施行される放射性物質の新基準値案が示され、これまでよりも厳しく安全性が管理されることとなりました。

当協会はこれまで、牛乳・乳製品は自治体によりモニタリング検査された安全な原乳(生乳)を使用して製造しているために、製品での検査は行わないという立場を取って参りました。また現状の検査値から判断して、新基準値においても問題なく適合するものと考えます。

しかしながら特に学校給食の現場より製品での検査の実施と結果の公表についての要望が強く、これを受けて厚生労働省より公表についての要請がありました。

検査に関する当協会の考えは上述したとおりですが、今回製品の検査により生乳検査の検証を行い、また新基準施行に先立ち基準適合を確認することが、お客様のご安心と信頼を得るために適切であると判断しました。

従いまして下記の通り、検査を実施し公表を行うことと致しましたので、その計画についてご案内申し上げます。

1. 対象製品
牛乳

2. 対象乳業者・工場
原子力災害対策本部より示された対象自治体(17都県)に所在する「牛乳」を製造している工場
(青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県・新潟県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県・静岡県・長野県)

3. 検査対象物質
放射性セシウム( セシウム134、137の合計)

4. 検査結果の公表
公表者:一般社団法人 日本乳業協会
公表時期:平成24年2月末日(予定)