2024年度牛乳等衛生功労者表彰式を開催
牛乳衛生の向上と乳業界の発展のために貢献
厚生労働省と一般社団法人日本乳業協会共催による2024年度牛乳等衛生功労者表彰式を11月18日(月)、東京・千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで開催し、厚生労働大臣表彰状、一般社団法人日本乳業協会会長表彰状並びに会長感謝状の伝達を行いました。
表彰式には来賓として一般社団法人Jミルク大貫会長、農林水産省白尾牛乳乳製品課課長補佐、全国牛乳容器環境協議会柳田会長、公益社団法人中央畜産会姫田代表理事副会長を迎え、主催者として厚生労働省から大坪健康・生活衛生局長、森田食品監視安全課長、萩森食品監視安全課課長補佐、当協会からは会長及び副会長が出席しました。
この日の受賞者は厚生労働大臣表彰が1名、一般社団法人日本乳業協会会長表彰は牛乳等衛生功労が3名、会長感謝状が10名、永年勤続表彰2名の合計16名。受賞者を代表して町村均氏(株式会社町村農場 代表取締役)が謝辞を述べました。
- 食品衛生(牛乳衛生)功労者表彰 -
福岡 資麿 厚生労働大臣ご挨拶
令和6年度牛乳等衛生功労者表彰式の開会にあたり、ひと言ご挨拶を申し上げます。
はじめに長年にわたる安全で良質な牛乳や乳製品の提供、衛生管理と品質の向上等のご功績によりまして、本日、栄えある表彰を受けられます皆様方に心からお祝いを申し上げます。2019年から2023年までの5年間、日本国内において自治体に報告があった食中毒の発生件数は実に4,648件でありました。このうち、牛乳又は乳製品を原因食品とする食中毒の発生件数は、5年間でわずか3件でございます。松田会長をはじめとする一般社団法人日本乳業協会の皆様の衛生管理と品質向上のための事業・調査・研究等の不断のご努力によりまして、国民の皆様に日々安全・安心な牛乳や乳製品を届けていただいておりますこと、あらためて感謝申し上げます。
さて先般、食の安全・安心を脅かす事案といたしまして紅麹を使用した機能性表示食品に起因する健康被害が大きな報道となりました。
厚生労働省といたしましては今般の事案を重く受け止め、速やかに食品衛生法に基づく措置による被害の拡大防止や健康被害の原因究明などの対応を進めてまいりました。食品の世界において健康被害の拡大を防止するには、行政が健康被害の発生を速やかに探知し、必要に応じて流通防止措置を講じることが重要だと考えております。このため、食品衛生法施行規則を改正し、9月1日から機能性表示食品等の届出者に対して健康被害の情報提供を義務化したところです。
本日お集まりの皆様におかれましても、地域で食品衛生の向上に多大な貢献をされてきた経験を活かしていただき、今後ともより一層、講習会開催による牛乳や乳製品の品質及び安全性の向上、食育事業の実施といった衛生管理に関する国民的な理解を深めていただく活動にご尽力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、一般社団法人日本乳業協会及び乳業界のますますのご発展、本日お集まりの方々のご健勝とご活躍を祈念いたしまして、私からの挨拶とさせていただきます。本日はおめでとうございます。
<代読 厚生労働省健康・生活衛生局 大坪局長>
- 牛乳等衛生功労者表彰 -
一般社団法人日本乳業協会 松田克也会長 挨拶
2024年度の牛乳等衛生功労者表彰式の開会にあたり、一言ご挨拶申し上げます。まずは、本日「牛乳衛生功労者」として「厚生労働大臣表彰」を受賞されました株式会社 町村農場 代表取締役 町村 均 様には、心よりお祝い申し上げます。
また、今回「会長表彰」を受けられます3名の方々、「感謝状」を贈られます10名の方々、そして「永年勤続表彰」を受けられます2名の方々にも、改めまして、お祝い申し上げます。
本日は、厚生労働省 健康・生活衛生局 大坪局長をはじめ、来賓各位のご臨席を賜り表彰式が挙行できますことは、私どもの大きな喜びとするところであります。
さて、この表彰制度は、日本の酪農乳業が飛躍的に成長した昭和38年、「社団法人 全国牛乳協会」時代にスタートし、今年で56回目を迎えました。毎年開催を重ねてこられたことは、厚生労働省をはじめ関係各省庁のご指導と、関係各位のご支援・ご協力の賜物であります。この場をお借りして、改めて厚く御礼申し上げます。
今回、表彰を受けられます方々、感謝状を贈呈されます方々は、いずれも都道府県協会会長のご推薦をいただき、厳正かつ慎重なる審査の上で決定されました。受賞者の皆様は、永年に亘り、牛乳等の衛生向上に特段のご功績を残され、業界の発展にご貢献されました。これまでの並々ならぬご努力に対し、深く敬意を表しますとともに、そのご功績を称え、心よりお祝い申し上げます。
当協会は、企業存立の基盤強化を図る上で「牛乳・乳製品の品質及び安全の向上による消費者からの安心・信頼の確保」に対する取り組みが、最優先課題と位置付けております。都道府県協会との共催による「牛乳衛生講習会」や「HACCP実務者講習会」などを通じて、人材育成への貢献に向けて、会員の皆様のお役に立てるように取り組んでいく所存です。今後も当協会が開催する講習会を有効に活用していただき、ひいては牛乳・乳製品の衛生・品質管理のより一層の向上に努めて頂けますよう、お願い申し上げます。
また、本日受賞されました皆様におかれましては、そのご功績を活かして、後進の指導・育成に、従来にも増してご尽力くださいますようお願い申し上げます。
結びに、乳業界の益々の発展と、受賞者をはじめとするご参会くださいました皆様の、ご健勝とご繁栄を祈念申し上げまして、私からの挨拶とさせていただきます。