第87回 牛乳・乳製品から食と健康を考える会 開催

これ以降、政府機関が出している様々な取り組みです。特に最近は内閣主導と言いますか、政府でもって取り組むべき事項というのがあらゆる分野で決められておりまして、ずっと今まで流れてきた表示の機能、食品衛生の取り締まりとか、あるいは消費者に対する情報提供とかからもうちょっと先に進んでいるということだと思います。だからこの辺も私自身なかなか理解しにくい部分ですが、そういう時代だからと思っています。
例えばこれは消費者基本計画、新たな食品表示制度ということで、先程の機能性表示も含めた円滑な施行について、昨年から施行されてから何年間か見ていきましょうと。それから健康食品も含めた表示広告の適正化、これは別な話題になりますが、これも消費者庁等で担当しているということです。食品表示の監視・取り締まりも引き続き実施しているということです。
これは農林水産省ですが、食料・農業・農村基本計画ということで、食品の安全性確保と消費者の信頼確保のうち、消費者が適切に食品を選択するための機会の確保、それから需要に即した食品生産の振興ということで、そこで加工食品の原料原産地表示について実行可能性を確保しつつ、拡大に向けて検討するという内容になっています。これが平成27年3月ですから、既定路線ということになっていると思います。
これもご存じだと思いますが、TPP協定はもう衆議院が終わりそうというところですが、平成27年11月に総合対策本部決定で、攻めの農林水産業への転換ということで、消費者の国産農林水産物・食品に関する認知度をより一層高めて、消費者の選択に資する。これは非常にいいことです。だから農林水産業をもっと活発にしていこうというその中の一つとして、原料原産地表示について先程と一緒です。実行可能性を確保しつつ拡大に向けた検討を行うという内容になっています。
もう一つ、日本再興戦略は本年6月2日。これは今の安倍内閣になってから毎年出てくるものですが、攻めの農林水産業への転換と輸出力です。輸出強化があります。TPPですからもちろん輸入も関係するのですが、日本から輸出することも強化をしていきましょうという内容です。消費者の自主的かつ合理的な選択の機会の確保に資するよう、原料原産地について全ての加工食品についての導入に向けて、実行可能な方策について検討を進めるということで、端的に言えば国産品であることを明らかにして、消費者に選んでもらおうということかと思います。この辺が先ほど言った食品表示法の義務化事項とのかかわりと言うんですか。その辺をどう考えるのか、今まさに検討されているところだと思います。

消費者基本計画(抜粋)(平成27年3月24日閣議決定)工程表(平成28年7月19日改定)

食料・農業・農村基本計画(平成27年3月31日閣議決定)

総合的なTPP関連政策大綱(抜粋)(平成27年11月25日TPP総合対策本部決定)

日本再興戦略2016(抜粋)(平成28年6月2日閣議決定)

資料の最後だと思いますが、原料原産地表示制度に関する検討会ということで、今までに10回開催されていて、11月の会議で中間取りまとめ案が示されて、今後取りまとめられると聞いております。私からは説明がしづらいのですが、こちらの参考資料というのが付いているかと思います。先程来の政府の方針で、全ての加工食品ということになっています。検討会の結論として、こういう方向で考えましょうということで、結論ではないのでしょうけれども、こういう方向ということになっております。全ての加工食品が対象で、表示すべきものが重量割合上位1位のみとなっています。ただ、1位でもいろいろな表示方法があります。現在、加工食品の一部では、原料原産地表示が義務付けられているものもあるので、その表示方法は基本的には同じような考え方ということですが、お手元を見ていただいて、今までの原料原産地表示のやり方同様に、重量割合1位の原材料について、国別・重量別に記載をしてくださいということになっています。これが基本ということですね。これが一番分かりやすいと思います。その次に可能性表示ということで、原材料産地の切り替えなどの都度表示を変えなければならないということで、過去の実績に基づいた表示ということを書いた上で、または計画という言葉を使いましょうということになっています。それでもできなければ、大括り表示ということで、産地切り替えの度にその可能性表示であっても、表示の変更が生じるといった場合に、ここに書いてあるのは輸入と国産とあります。それでもできないということであれば、大括り表示プラス可能性表示という形で書かれております。これも具体的にどうなるのかというのは、これだけ見ても難しいのですが、実際に義務化ということになれば非常に影響が大きいと思っております。
もう一つは中間加工原材料ということで、これも乳製品の中でも多くありますが、中間加工だからどこで加工はしているわけなので、そこは分かるのですが、その前はどこなのかが分からない場合です。一番上に書いてある表示方法が現行同様というのは、基本的なものですけれども、その下に行くに従ってちょっと情報が不明確になってくるということですが、事業者の負担であるとか、実行可能性とか、そういったことを考慮して、このような形でまとめる予定ということです。

参考資料1:加工食品の原料原産地表示の拡大(出展:平成28年11月2日 消費者庁・農林水産省)
参考資料1:加工食品の原料原産地表示の拡大(出展:平成28年11月2日 消費者庁・農林水産省)
参考資料2:表示方法のイメージ図(出展:平成28年11月2日 消費者庁・農林水産省)
参考資料2:表示方法のイメージ図(出展:平成28年11月2日 消費者庁・農林水産省)

加工食品の原料原産地制度

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