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容器包装の考え方

容器包装の取り組み

3つの基本機能と4つの具備要件を最適なバランスで備えた
容器包装が常に求められています。

容器包装の基本機能とは、第一に食品を「保護する機能」であり、第二に小分けや運搬のための「利便機能」であり、第三に内容物、賞味期限、内容量などの「情報機能」が加わったものです。

さらに容器包装が備えるべき特性(具備要件)として、容器包装を供給する側からの視点では、安定した品質の容器包装を需要に応じて供給する「生産適性」と、商品に沿って供給しながらコストを維持する「経済性」が検討され、容器包装を使う側からの視点では、安全と衛生が保証される「安全衛生性」と使いやすさや、省資源、省エネ、リサイクル等への配慮がなされているかといった「社会環境性」が重視されています。

3つの基本性能+4つの具備要件

特に基本機能については、一つでも欠けているものがあれば商品として市場に出される機会を失うことになります。それは具備要件においても同様で、例えばその一つである社会環境性を追求するために生分解性の素材を使ったところ、基本機能の一つである「保護機能」が欠落して中身が漏れ出してしまう、というようなアンバランスな容器包装は現実的には使用できません。

持続可能な社会に適応していくために、環境対策を経済の制約要因ではなく、新たな成長要因と考えて取り組む時代を迎えています。容器包装についても同様に、環境に配慮した容器包装をブランド戦略の一つと位置付けて取り組むなどの対応が求められています。

製品のライフサイクルステージにおける環境配慮

原材料調達 ・環境負荷に配慮した原材料の調達
・可能な範囲での地産地消・再生材使用
生産 ・省エネ、節水、汚染物質排出抑制
・歩留まり向上、廃棄物排出抑制
流通 ・省エネ、廃棄品抑制
・省燃費、大気汚染物質抑制
使用・維持管理 ・「もったいない」精神
・「ごみ」ではなく「資源物」
廃棄・リサイクル ・リサイクル、再資源化