第97回 牛乳・乳製品から食と健康を考える会 開催

「現地見学会開催 ~東京都八王子市 明治イノベーションセンター~」

【日時】
2019年5月20日(月)
【出席者】
「牛乳・乳製品から食と健康を考える会」委員
消費生活アドバイザー 碧海 酉癸
元 毎日新聞社記者  今井 文恵
ジャーナリスト 岩田 三代
江上料理学院院長 江上 栄子
消費生活コンサルタント 神田 敏子
科学ジャーナリスト 東嶋 和子
産経新聞社記者 平沢 裕子
(50音順)
乳業メーカー:広報担当者
日本乳業協会:岡田専務理事、本郷常務理事他
【内容】
東京都八王子市にある、株式会社 明治の「明治イノベーションセンター」を訪問し、「食イノベーション ~明治じゃないとできないことを~」をスローガンに、明治グループの理念である「食と健康のプロフェッショナルとして常に一歩先を行く価値を創り続ける」を実現している研究施設を見学し、理解を深めた。
【訪問先】
株式会社 明治 「明治イノベーションセンター」
  • 株式会社 明治 「明治イノベーションセンター」
  • 株式会社 明治 「明治イノベーションセンター」
  • 株式会社 明治 「明治イノベーションセンター」
<施設概要>

■名称:明治イノベーションセンター
■場所:東京都八王子市七国一丁目29番1号
■設立:2017年11月1日
■敷地面積:40,452㎡
■延床面積:36,829㎡

<見学内容>

・株式会社 明治の企業概要、明治イノベーションセンターの施設概要の説明を受けた後、施設内を見学した。

・当センターのビジョンである「食イノベーション ~明治じゃないとできないことを~」の下、社内外の「知」との融合・発信をするための工夫を実際に見ることができた。

・具体的には、「同一フロア内で計画・実証・整理・議論のサイクルが連動しやすくなるフロアレイアウト」、「上下のフロアにある異なる技術領域との連携がされやすくなる中央吹き抜け階段の活用とコミュニケーションエリアの設置」、「商品開発研究、栄養・機能性研究、生産技術研究、素材研究、品質科学研究の異なる研究機能の研究員による共創が行われやすいレイアウト」などを見て、優れた研究を生み出すための、働きやすく、オープンな研究環境に、今後の食品業界をリードする研究に期待を抱いた。

  • 株式会社 明治 「明治イノベーションセンター」
  • 株式会社 明治 「明治イノベーションセンター」
  • 株式会社 明治 「明治イノベーションセンター」
【現地見学の感想】

1.最新の研究施設を見学させていただき、ありがとうございました。高さを調節できるデスクや、コミュニケーションのために工夫をこらした空間作りなど、優れた研究を生み出すためにこれでもかと考えられた施設に感銘を覚えました。
その一方で、あまりにもきれいで、逆に「大丈夫かしら?」と思ってしまったのも事実です。雑然とした中で仕事をし続けている人間のひがみではありますが、見せていただいた部分はとにかく整然としすぎていて、生活感がないのが気になりました。
また、いただいた資料で写真で紹介している「ヨーグルト物性確認」や「チョコレート釜がけ」「チーズ糸曳き評価」「3Dプリンターによる容器試作」などは、試験をしているところを実際に見てみたかったです。見学会のメンバーには、明治さんにとってライバルにあたる他社の方もいるので難しいとは思いますが、次回以降の見学会で検討していただければ幸いです。

2.5月20日、「牛乳・乳製品から食と健康を考える会」の明治イノベーションセンター見学会に参加した。
ばらばらだった4研究所を1か所に統合し、相乗効果を期待しているとのことで、約500人の研究スタッフ(うち女性は46%)がいきいきと働く所内を歩いて見せていただいた。
近い領域ごとに基礎から開発までを1フロアに配置し、かつ、吹き抜けの階段で各階をつなぐことで、異分野の人びとが自然に交流できるよう、構成されている。
カラフルな床カーペットやオフィス家具などの色で五感を刺激し、階段を昇降したり、立ったり正座したりと好きな体勢で仕事をすることで心身を刺激している様子が見て取れた。
たまたま5月7日に(株)グローバルウェイが運営する企業口コミサイト「キャリコネ」の発表記事で、食料品業界の「仕事にやりがいを感じる企業」ランキングを目にしたのだが、明治が1位であった。グループ全体としての働きやすい職場環境とイノベーションセンターのオープンな研究環境があってこそ、自由な発想が期待できるのでは、と感じた。

3.先進的な研究所の実例を見学させていただき色々と考えさせられました。イノベーションとはこういうことなのかと考えながら、実は正直なところ、「何を?どんな方法で?」という研究所見学に期待する通常の感覚に少々ずれを感じてしまうところがありました。80年以上東京に住んでいながら今まで知らなかった、あの一帯の開発のされ方、住宅等の形態を窓越しに見て違和感を抱いていたためでもあります。
結果的に、見学を終えて一番気になることが、私にとっては「制服の色彩的組み合わせ」。あれだけ建物や家具にデザイン的配慮がありながら、どうして制服には配慮がないのか、せめてフロアに使われている色のどれかに近い色をパステルカラーにした地色に、各階カラーの記章をつけるとか、いかがなものでしょうかと考えたりして。DVD、パンフレットも合わせて、いささかかっこよすぎる、つまりそれは外部の仕事部分だからではないかと考えてしまうところがあって、乳製品や、菓子、薬品などの我々の生活に身近な製品とのつながり、少なくとも当日配布されたNEWS RELEASEにはしっかり書かれているような研究との結びつきが実感できなかったのが残念でした。研究所で働く所員の方の生の声、従来の研究所との違いに対する評価などを伺えたらよかったのかなと思います。
MICの6つの設計方針についてはもちろん結構と思います。成果について、今後とも期待して、遠慮のない感想を述べさせていただきました。

4.効率的で働きやすい環境を目指して、さまざまなオフィス革命が起きている。ご案内いただいた明治イノベンションセンターもそうしたオフィスの一つ。そして研究部門が集結するこのオフィスが具現化しているのは、「人と人との交わりが新たなイノベーションを起こす」ということだったように思う。白が基調になったオフィスは、フロアごとに紫や緑などのシンボルカラーがあり、どの階も真ん中にコミュニケーションスペースが置かれている。そこに各フロアをつなぐ階段が通り、移動しながら仲間の顔や仕事風景を眺められる。まさに建物が社員に知の発見を促し、人の出会いを産む触媒の役割を果たしている感じだ。建物の上階から眺めたJR横浜線八王子みなみ野駅周辺の風景も、まさに「ニュータウン」の成り立ちを垣間見せて印象的だった。

5.先日は素晴らしい「明治イノベーションセンター」をつぶさに見学させていただき誠にありがとうございました。世界の企業の中でも大切な人間の食、健康、未来に関しての膨大なスケールのアイデアの基に開発された総合研究開発機関でございました。
理想に燃える企画のもと、多機能に渡る行き届いた設備の数々にただただ驚き、感嘆の気持ちで拝見いたしました。この美しく、多技能を備えた建物と設備に慣れ、使いこなしの戦術が見られます頃には更にその効果は発揮されることでございましょう。
社内アンケート調査「拠点統合によって他グループとのコミュニケーションは増えましたか?」の「変わらない」がもっと少なくなり、「増えた」「やや増えた」の活性化をまねき、益々に御発展のことと想像します。
理想的な形でコミュニケーションスペースがありますのに半数を下回っているのは残念。どうしてでしょうか。同様に「Meic活動でコミュニケーションは活性化しましたか?」でも「変わらない」が多いのは不思議です。自分が直面している開発の問題、その他に「気楽に自由な意見を聞いてみたい」などの時、もっとコミュニケーションスペースが力を発揮出来ないのでしょうか。
「テーマ ランチ」は、この建物の価値をよく利用している方法と思います。思い付きのテーマからよいことが始まるかもしれません。もっともっとスペースを使いこなすことが大切と思います。
株式会社明治の益々の御発展をお祈りして居ります。未来の働き方にいろいろあると勉強いたしました。有難うございました。

6.まずは建物の大きさ、斬新な外観に驚かされた。そして、内部は5階までの吹き抜けで広々とした空間の中、各階ごとに色分けされたフロアや様々な場面を想定したテーブルや椅子などの配置、等々、そのすばらしさにも目を奪われた。
組織の枠に捉われず、異なる研究機能が連動できるレイアウトになっており、「MIC6つの設計方針」を実現していく為の環境は、至れり尽くせりで整えられている。社員は主体的に前向きに自由な発想で仕事ができるのではないか。新しい職場の在り方を見せていただいた。
また、「お客様との連携・対話を深め、価値を共創する」というビジョンを中核に据えていることは、非常に素晴しいと感じた。商品開発、安全性の確保、おいしさの追求等々、消費者重視の視点で進められることは、何よりも企業の果たすべき社会的役割だと思う。この明治イノベーションセンターに、多いに期待したい。

7.山を切り開いて造った新しくきれいな家並みの向こうに、巨大な建物が見えてきた。白くすっきりとシンプルな外観に、「meiji」の赤いロゴが映える。中はどんな風になっているのか、近づくにつれ期待が高まる。
内部は驚くことだらけだった。動線を考えて計算されつくしたレイアウト。フロア全体が見渡せ、窓の向こうには空と緑が広がる。デスクエリアには、座り心地の良さそうな椅子、高低を自由に設定できるデスクが配置されているが、その並びも、一般の会社のように向かい合わせの横並びだけではない。職種によって違い、最高のパフォーマンスが出せる形になっている。
またコミュニケーションエリアには、様々な形の椅子やスペースが用意され、一人で集中できるブースや読書スペースなども備えられている。常に新鮮な気持ちで、その時々のテーマに合わせて、新しい発想を促すようなしかけが随所にある。
そして食堂からの眺めと言ったら…。最先端の技術と、豊かな自然に囲まれた環境。女性の比率も4割を超えているという。こういう環境だからこそ開発できる新しい食品が、これから次々と私たちの前に登場してくるのだろう。店頭で新製品を見かけたら、あのインベーションセンターで開発したんだな、とニヤリとして買い物かごに入れる自分が想像できる。乳製品をはじめ、私たちの生活を潤してくれる楽しい食品を生み出す場として、おおいに期待したい。